”リアルだけど可愛さもある”作品作りをされています。 以前保育士のお仕事をされており、そのときに「子どもは本物に近いものに触れると良い」と教わったことが心に残っていたそうで、できるだけ本物に近いものを作りたいと日々試行錯誤を重ねられています。 カフェ風おままごとが出来たらなと、カフェにあるようなメニューをイメージして作られています。 また、ご自身が”ふんわりした雰囲気”や”淡い色”が好きなこともあり、優しい色合いでインテリアにも馴染む、飾っても可愛いような作品になるよう心がけておられます。

最初は天然素材の市販糸を使用していたものの、自分で染めれば他にない色味を作り出せるのではと思い、糸を染め始めたそうです。 自然染めなので、同じ色に染めることは難しく、どれも1点ものばかり。旬のもので染めておられるので、季節感を楽しむことができます。 そしてだんだんと色が変わるのも特徴の1つ。その変化も楽しんでもらいたいと話しておられました。 表現できる色味は限られているそうですが、その中でも優しさを感じる色味にすることを意識されているようです。

友人の子どもから、「ママがつけているものが欲しい」という言葉を聞いたことで、自分も小さかった頃、母親の“アクセサリー”や“ハイヒール”に憧れていた時期があったことを思い出しました。 そのことを意識し、デニムだけ使うのではなく、人気の“パール”や“キラキラ” “ふわふわ”したものを組み合わせることで、背伸びをした雰囲気を出すのはもちろん、大人でも使えるような“カジュアルすぎない”ものになっています。

息子さんの成長と共に作品の種類が増えている為、アイテムの幅が広めなshop。同じ年代の子どもがいるお客様が多いので、交流も多く、ニーズも聞きながら作品を生み出すのが彼女のスタイルです。息子さんだけでなく、お客様の子どもの成長も共に感じることができるのだと、嬉しそうに話しておられました。 その中で生まれたのが、おむつポーチ。ベビーカーに掛けたり、ポーチだけ持ち歩ける用に付けたストラップは、マクラメ編みになっています。おむつがたっぷり入るのはもちろん、お着替えを２人分入れることも可能です◎

作品を作るときのポイントは、まず”男の子”が使うことを前提に、『壊れにくいこと』や『汚れや傷のつきにくいこと』にこだわって作られています。 もみの木カメラの生地の部分や、ロゼットのボタンには「ラミネート加工」が施されています。使っていくうちに『めくれやほつれ』『汚れや傷』などがでにくいようにと、作品に一手間加え丈夫なものを作るように心がけておられます。 長く使ってもらいたいとの想いで、改良を重ねられ、また3人の男の子ママだからこそのアイデアで生まれた作品が魅力です。

“クマ好き”の彼女が作る作品のメインは、もちろん『クマ』 編んでいるので、どうしても顔にそれぞれ個性が出てしまうらしく、極力同じような雰囲気になるように気を付けているそうです。 他の動物デザインももちろん、中に鈴の入った『ラトル』も販売されていますよ。 夏には編みぐるみ用の麦わら帽子も販売されました。 同じデザインのヘアゴムもあるので、ぬいぐるみとお揃いなんていうのも可愛いですね。

「シンプルが故のデザイン性に、子どもでも魅力を感じてほしい」ーそういった想いがあり、子どもだからといった固執した柄は使用せず、形もシンプルですっきりしたフォルムのものになっています。 着用方法も至って簡単！スポッと被るだけです。抱っこもおんぶも出来ます。 お人形を入れる部分もパンツのような形になっているので、子どもの使い勝手の良さもしっかり考えられています。さらにくしゃくしゃしても問題のないワッシャー生地を使用されているのも魅力的です！

「おにぎりモチーフが大好きなんです。」と話す彼女のスマホケースやカバンも、なんとおにぎり！本当に大好きなことが一目瞭然でした。 おにぎりの具はオリジナル作品がどんどん増え、現在は基本15種類あるそうです。入れ替えが可能なので「今日の中身は何にする？」とお子さんと一緒におままごとを楽しめますね。 洗えるフェルトを使っておられるので、色には限りがあるそうですが、その色の中でもできるだけ本物に近い色味を使い、より実物に近づけられるようこだわっておられました。 具以外に季節に合わせたデザインもあり、そちらは飾り用として楽しめるそうですよ。おにぎりのお雛様飾りなんて、ユーモアがあっていいですよね。

作品の中に『刺繍ピン』があります。 こちらは一般に売られているのもより、“小ぶり”になっています。生まれた時から髪の毛がしっかり生えていた娘さんたちに通常サイズの『ヘアクリップ』をつけると、サイズが大きい為に存在感がすごかったり、重さで落っこちたりということを経験したそうです。その経験から、“ベビー”や“ドール”でも使いやすい小ぶりなサイズを作るようになったそうです。

娘さんの1歳の誕生日で作りたいと思い、生まれた『リュック』。 こちらは“手織りの紐”を肩紐に使っておられますが、作家様のお母さまの手作りだそうです。 軽くて持ちやすく、そして何よりの魅力が、お客様が選ばれたリュックの生地の色味に合わせて糸も決めるそうなので、他にはない“オリジナルさ”があります。